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ひでひでた
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サマースクール まとめ1
気温はまだまだ高い日が続いていますが、秋への移行は徐々に進んでいるようです。うちのまわりで盛んに鳴いていたセミは夜になれば静かになり、その代わりにリーンリーンと風流な音が聞こえてくるようになりました。
 17日から18日まで愛知県岡崎市で行われたサマースクールに参加してきました。岡崎市は夜になれば街灯の明かりだけが頼りになるような町で、僕の出身地(田舎)を思い出させるような良いところでした。今回のサマースクールは岡崎統合バイオセンターという国立の研究機関で行われたのですが、研究所は閑静な住宅街に囲まれた高台にあるので確かに研究は捗るかもしれないと思いました。
 今回のテーマは天然変性タンパク質という不思議なタンパク質で、ここ10年ほどで重要な研究対象として認識されるようになってきたものです。タンパク質は特定の立体構造をとることで特定の機能を果たすと考えられてきましたが、この天然変性タンパク質はその名の通り、単独で遊離している状態ではきっちりとした立体構造をとらない部位を含むという顕著な性質を持ちます。そのような部位は熱揺らぎの影響で大きくふらつくためタンパク質の構造を知るための常套手段であった結晶解析を行っても情報は得られず、その業界の人々にはやっかいな存在として知られていたようです。
 1日5時間の講義がありましたが、そのうちのいくつかは天然変性タンパク質の構造に関するものでした。結晶解析との相性が悪いのでNMRが大活躍します。原理的なことはまだ理解していないのですが、NMRを用いるとアミノ酸間の平均的な距離情報が得られるそうです。これは対象が変性領域であっても有効なので天然変性タンパク質の構造を知る上では強力な方法を与えるといえます。ただしアミノ酸の数でいうとせいぜい300程度までの領域くらいしか解析できないらしいので、超分子みたいなでかいやつの構造を明らかにする為にはやはり結晶解析を用いなくてはなりません。NMRに関しては他にもいろいろと話を聞きましたが、総じていえるのは勉強不足だという事です。原理を理解していない、データが読めない、など。これは今後の課題の一つです。
 バイオインフォマティクスの話もありました。スクールに行く前にレビュー論文を2本読んでいったので概要は知っていたのですが、やはりあの研究分野には参入できないと感じました。コンピュータを駆使した分野の一線で活躍している人々がいかにコンピュータに強いかは日々感じているところなので、それを元に考えるといまさら自分には勝ち目が無いと思うし、やはり生ものを見ている訳ではないので今の僕が求めているのとは違う事をやっているように見えます。とはいえ、巨大なデータベースにアクセスして情報を得る程度のことであれば問題なくできると思うし(たぶんそのくらいはウェットの人でも出来る方がいい)、今後もドライな手法を用いている人々の話は積極的に聞くようにしていきたいです。プログラミング自体は楽しい事だしね。
 長くなりそうなので、次のエントリーに続きを書きます。
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ひでひでた
生物・生物物理学   0 0















 

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