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ひでひでた
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プリゴジンに教えを請う
先日の日記で読むことを決意表明した
現代熱力学―熱機関から散逸構造へ現代熱力学―熱機関から散逸構造へ
(2001/06)
イリヤ プリゴジンディリプ コンデプディ

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ですが、これは実に面白い本ですね。大学1年のときから気になってはいたんですがなかなか読む気にならなかった。そしてそれは正解だったと今では思えます。この本は熱力学の一通りの知識が欲しい人が読むものではないと感じたからです。

 僕が今まで熱力学について持っていた知識(というかそれが当然だと思い込んでいたこと)は、例えば

・温度、エントロピーなどの熱力学量は系全体で一様に定義されなければならない
・熱力学量の時間変化は考えない
・d'Qなどの不完全微分を用いる

という感じでしたが、この本では

・温度、エントロピーなどは局所的に(密度として)定義しうる
・熱力学量の時間変化を考える
・不完全微分は用いない

と主張されています。最後の項については「熱の流れの速度が既知であれば、時間dtの間の熱交換dQを明確に定義することが出来る」と書いてあります。いやー、これだけ真っ向から否定されると笑うしか無くなりますねほんと…。でも、よくわからないことが書いてあって話のタネになりうるのでこの本は良い本です。いわゆる「わかりやすい教科書」はつまらないしね。
 熱力学というのはマクロな平均量に関する普遍的な理論であると思ってきたのですが、上に挙げた2点は「時間・空間に関する平均化の問題」を提起しているような気がします。流体力学ではよく局所的平衡ってのを扱いますけどそれと似た空気を感じていました。平均自由行程だとか緩和時間といった言葉が駆け巡っていましたが、そういう量は具体的な物質に依存するんだろうし、強力な普遍性をウリにしている熱力学とどのように関係づけたらいいのかさっぱり分からない…。清水明氏の本を読めば解決するのかもしれないがあれには出来る限り近づきたくないし、何とかしなければいけません。
 最近は熱力学に関する本もたくさん出版されていていろいろなフォーマリズムがあるように思えてしまいます。何種類もの熱力学がある、というか。本当はそうじゃないはずなのになぁ。理解できていない証拠です。ひとまずはエントロピーとかを復習して(もっともこの本を読んだら復習になるのかあやしくなってきましたが…)Goldenfeldにつなげたいです。

 ちなみにタイトルの「請う」ってのは正しかったんでしょうか。「乞う」でも良かった気もするんですが。
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熱・統計力学   0 0















 

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