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ひでひでた
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パンドラの箱、って訳じゃないけど
以前、確率解析の文脈ではマリアヴァン解析というものが存在するとの記事を書いた(経済の本をちらっと見た感じではノイズに対する摂動論のようなものらしい)。
 そのマリアヴァン氏がつい先日の3日にお亡くなりになったそうだ。84歳。さらにロシアのアーノルド(力学系の仕事など)も同日に亡くなった。72歳。僕は彼らの業績が現代の研究にいかに影響を与えているのか知らないけれども、歴史に名を残す偉人達がこうして一人またひとりと消えていくのを残念に思う。日本の雑誌でもそのうち追悼特集が組まれることだろう。
 …さて、今日は先生に論文をレビューした。予定通り同著者によるものを2本。非平衡とか生物物理は近頃ヨーロッパに中心が移ってきているらしく、この著者達の所属もその例に漏れずヨーロッパの MPI @ポツダムである。
 本質的に FT を用いる事で生物物理を語る理論的な仕事であり、最終的にはパラメータを4つ含むものの実験との対応は驚異的だった。寸分のズレもないというのは言い過ぎだが、それでも目を見張るものがあったのは事実である。
 どちらも出版されたのが2007年で、Google Scholar によれば引用件数はそれぞれ9件と24件だそうだ。24件の方は、同著者たち自身が数本の full paper や別の論文中で引用したりしているので他の研究者への影響は今のところそれほど大きいとは言えないと思う。特に実験家には全く引用されていない辺りがこの業界の実体を明示している。
 うーん、これが実にいい仕事で、ぶっちゃけ僕の状況はかなり厳しくなったと言わざるを得ない。これまで考えてきた事よりもさらに高いレベルの仕事をしないと論文にはならないだろう。さすがに3年前の仕事だからどうしようもなかったことだとはいえ、やっぱり、悔しい。それと同時にこの業界というか自分自身の仕事への関心は増したように感じる。
 レビュー自体は大して滞る事も無かったし、資料も満足するものにすることが出来たので今日はこれで文句無しだ。共同研究者としての先生や先輩と知識の共有を行う事は確実に出来てきている。
 今後はもっと早さが必要。

 レビューは15時に始まり16時半くらいに終わった。何かやるべき事が終わると本屋にふらーっと行くのが習慣になっている。特に何かが欲しい訳でもないのだけれど、なんていうか、思いがけぬ良い出会いみたいなものを期待してしまうんだろうな。結局
生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)
(2008/05/16)
シュレーディンガー

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を買ってしまった。40ページくらい読んだけどまだネゲントロピーは出てこない。所々にスピノザとかデカルトの言葉が引用されているあたりが良い感じで、「エピローグ 決定論と自由意思について」はかなり気になる。やっぱデカルトは読んどかないといけないよなぁ。
 シュレーディンガーとは関係がないけど、この間読んだ『レインツリーの国』の著者、有川浩の手になるハードカバー
植物図鑑植物図鑑
(2009/07/01)
有川 浩

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を立ち読みしたら、もう初めの3ページくらいで引き込まれてついつい買いそうになってしまった。レジの前に平積みしておくのはずるい。後一歩で踏みとどまったのはやっぱハードカバーってとこだろうな。もし文庫だったら今頃は僕の本棚に収まっていただろう。

 明日からは一月後のセミナーに向けた準備を中心とした生活が始まる。
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ひでひでた
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