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ひでひでた
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分岐
今日の東京は雨模様で、暖かかったここ数日と同じ服装では風邪をひいてしまいそうなくらい寒かった。灰色の一日だ。
 疲れていたせいか目覚めたのは10時過ぎで、もうすぐ研究会が始まろうとしていた。以前にプログラムを見た段階で関心を引かれたのは1番目の講演者だけだったのだが、うちから会場まで1時間はかかるため、この時点でほとんどやる気がなくなってしまっていた。それでも何か得られるものがあるかと思って身支度をし、大学に到着したのが12時くらいだった。
 会場ではロボティクスを専門としている研究者が発表をしており、どうやら二足歩行の研究を行う過程で分岐現象との関連を見い出したらしかった(今回の研究会はリズムやゆらぎがテーマであるから、もちろん力学系に現れる分岐現象なんてのは大半の参加者にとってなじみ深いものだったはずだ)。僕自身はロボットに限らず二足歩行するものに興味があるので、講演後に直接話を聞いてみたら名刺をくれた。「君は持ってないの?」と聞かれたところをみると、業界によっては名刺交換が普通に行われているらしい。少なくとも物理の業界では常識的でない気がする。
 13時半からのポスターセッションは大半が位相縮約法や粘菌の運動モデル、カオスなどの話題を扱っていて全く関心が持てなかった。お茶大で特任助教をしておられる知り合いもその道の人で、昨年の生物物理学会で理論の発表をしたところ非常に肩身の狭い思いを味わったとおっしゃっていた。「あれは生物“物質”物理学会だね」との言葉が印象的だった。実際そういう側面が強いし、大学院の5年間およびアカポスについてからの数年をバリバリの理論屋として過ごしてきた彼とあの学会とは相性が良くないだろうと思う。本当はポスターセッション後にもトークがあったのだが、あまりにもやる気を削がれたので途中で帰ってきてしまった。
 時間的には前後するが、やはり女子大のキャンパスに男が入る場合には守衛さんの確認が必要なようで、今日も正門で引き留められた。「ご用は?リズムのやつ?」との質問には意外な響きがあった。確かに「同期現象」とか「複雑系」とかではなく「リズム」と言えば一般の人にも分かりやすい。そこら辺の感覚は忘れないようにしたい。それと、蔵本さんが普通に学生のポスター発表を見に来ていたことには感心した。

 もっと積極的に実験に関わりたい、と徐々に思うようになってきている。
 今やっている理論研究も生物物理だとはいえまだ実験と理論の対応がつくから積極的に関わっていられるが、例えば生物集団の運動を磁性体のモデルで記述して何か理解した気持ちになるとか、力学系のモデルで細胞を記述したと思える感覚は僕には備わっておらず、それよりもむしろ生モノに触れる事で疑問を追求したいという気持ちの方が大きい気がするのだ。正直に言ってしまえば、いまの僕の感覚で気持ちの悪くない理論を細胞レベルの現象に対して構成できる気がしない。更に言うと、生物(物理)に関しては理論の論文よりも実験のそれを読んでいる方が明らかに楽しいし、想像する量も違う。多分、関心の在処が違うのだ。
 …修士2年のこの時期に、こんなこと言ってていいんだろうか。実験に関心があるとはいえ、具体的にどのようなシステムのどのような現象について実験したいのか何もはっきりしていないし、それ以前にそもそも基本的な実験技術も無い。あるのは漠然とした疑問だけだ。
 適度な制限を課した上で、もっと自分と向かい合うことが必要だと思う。
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