スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ひでひでた
スポンサー広告  

ゼミ帰り
卒研のゼミが終わり、本屋などを巡って家に帰ってくるとこんな時間になってしまう。起きたのが昼くらいですぐに大学に行ったから、今日は何も自主的な勉強ができていない。
 けれども、今日のゼミはいつもと違って退屈じゃなかった。そもそも選ばれたテキストが面白くないのだが先週に続いて今週扱ったチャプターが結構いろいろ書いてあって想像が膨らんだ。特に量子カオスの話は良かった。何やら多体系を扱うときにはカオスなる概念が発生するらしい。で、このカオスについては以前から何となく興味があったのでそれがうまく繋がって楽しくなったという訳だ。
 ランダウの力学のテキストには微小振動の章があるが、僕はあの部分が結構好きだ。議論がよく分からないところもあるけど振動ってのが面白い。特に摩擦力と強制力の共存する系での運動、すなわちエネルギーの吸収と拡散、が興味深かった。エネルギー吸収曲線を眺めるのがよい。それに、そもそも解析力学、特にハミルトン形式を学んだ後に力学系理論のハミルトン力学系あたりに興味を持つのは自然なことだと思えるのだ(勉強しようとしたけどやめてしまった)。あとはパラメータ共鳴が好きだったな。パラメータ共鳴というのは要するにブランコの原理のことです。
 そんなわけで今日は
 ・中村勝弘:カオスと量子物理学(サイエンス社)
を買ってきた。この本は雑誌の別冊ということになっているのでAmazonでは取り扱っていない。そのため画像も出てこないのが残念。この本は序説がとにかく笑える。著者と読者との対話形式になっているのだけれど、例えば次のようなものが出てくる。

 B:カオスの研究もマンネリ化気味だけど、量子物理学でも似たようなものだよ。固有値問題を解いているだけ、言い換えれば、教科書の理論を適用しているだけだ。多体問題にしても技法を競い合っているだけだからね。
 (中略)
 A:そのガウス的波束が、パイこね変換によって複雑なそして自己相似なパターンへと変化していくわけか。おや?それだったら、古典論の分布関数の変化と何も変わらないじゃないか。
 B:分かった!量子力学では、不確定性原理により、位相空間の分解能にプランク定数のオーダーの限界が(以下略

 全体的に激しすぎて笑ったw しかもこの序説を導入したことによって「読者はバリアーを感じること無く本書を読み進めることが出来る」と著者がまえがきに書いているあたりがまた笑える。これはどうやら古典カオスについては知っていないといけないようだ。物性論とカオスの関わり、または情報物理とカオスの関わりなんてものがあったら面白いなと期待していたのだけど、これはちょっと簡単には分かりそうも無い。

 さてさて、ゼミが終わった後に先生のところに行って最近思っていたことを話してみた。どうしたら物理が身に付くのですか。
 それは、まず何よりも自分が面白いと思えるものを増やすこと。物理をやっていてどういうところに面白みを感じるかがその人の才能を表すのだと。面白い、というのは人として面白く感じればよく、何も物理が特に高尚なことをしていると思わなくてよい。好きなことに没頭する感覚を物理でも感じれば良い。そして面白かったことや面白くなかったことを友達と議論すること。語ること。そのときには数式など持ち出さずに話せるくらいまとまっていると良い。また、院試が終わって院に入る前の今の時期が一番伸びる時期で、いろいろ見えてきて、いろいろ勉強するのが良い。基礎を理解できるように努力すること。そうすることによって他との関連が分かるようになる。
 …結局、今まで自分が考えてきたことが正しい方針であったのだと確認することになった。実は似たような話はもう一人の信頼している先生からも聞いていたので、おそらく信じて進んでいくのに申し分ないことなんだと思う。

 今日もまた、積分計算から始めよう。
スポンサーサイト
ひでひでた
日常生活   0 0















 

http://hideta7.blog64.fc2.com/tb.php/24-e976249a
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。